木の芽時を恐れてる

2018年に一人っ子になりました。妹を亡くした自死遺族の日記です。

去年の今頃は旧盆で集まった妹と花火をしていた。3年前は一緒にランチをしていた。 そんなことをgoogle photosが教えてくる。通知がなければ思い出さなかったかもしれないのだから、感謝すべきかもしれない。

彼女が好きなものを街中で見かける度に涙ぐんでいる。離れて暮らしていたから直近の彼女が好きだったものがアップデートされていないのは幸か不幸か。

彼女の痕跡を探して見つけたSNSアカウントの中で、唯一公開されていた彼女のtwitterアカウントには嫌いな事、もとい、自殺の理由しか書いていなかった。そのアカウントに紐づくメールアドレスはそのための捨てアカウントのようだった。 鍵アカウントもいくつか見つけたけれど、いずれも知ってるメールアドレスとも電話番号とも紐付いていなかった。パスワードなんてもちろん検討もつかない。死者にはソーシャルハッキングがしづらいという事にその時初めて気がついた。アナログな媒体に何か遺してれば、と思いつつもあまり期待出来ない。 Apple IDの連絡がくるまであと1週間くらいある。何か進展するだろうか。